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高橋秀雄さんの書評

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      東京新聞社から、「都心版」が送られてきました(上記)。過去の「したまち版」「武蔵野多摩版」と、すべてに紹介してくださいました。「組み方」がそれぞれに異なります。興味深いです。

     ブログをひらいたら、

    児童文学作家の高橋秀雄さんが拙書「焼けあとのおにぎり」を、自分のブログに紹介してくださっていました。ありがとうございました。(以下紹介文)

    「ごあいさつ」に、「戦争の裏側にあった悲しい一断面の真実を描き、読者に差し出すことによって、戦争の悲惨さ、無意味さ、食糧難、空腹…………などについて考えてもらいたいと願いペンをとりました。」と、あった。
    主人公のキヨシは、縁故疎開の疎開先で、父や母がいる東京が空襲にあったことを知り、祖母に頼み込んで、東京に行かせてもらう。そのときに、農家に行って大切な着物を米と交換してもらって作ってくれた、五つのおにぎりにまつわる話だが、作者の体験を交えた物語には生々しさがあった。
     空襲の焼け跡で疎開する前に同級生だったイサムに会う。おにぎりを食べているときだった。そのときの描写で、どんなにイサムがキヨシのおにぎりを食べたかったのかがわかる。まさに生々しい描写だった。キヨシの手の中のおにぎりを見て、すげえなあというイサムにおにぎりを差し出すキヨシ。...
    「――一つあげるよ」
     昼の分を一つ、がまんすればいいだけだ。
    「だって……。わるいよ」
    イサムは小さく首をふった。ところが、キヨシがリュックからおにぎりを取り出すと、手のひらをズボンでこすりはじめた。そして、両手をあわせ――。

    ――このイサムの心理描写にどれほどのことが込められているのだろう。隠しきれない本性としての空腹感、ひもじさは、戦争の悲しさの象徴ではないだろうか。書き手の悲しい性で、感激の文章を紹介せずにはいられなかった。戦後75年を改めて考えさせる一冊であることに間違いないことも確かだ。

     

    漆原智良 * - * 18:20 * comments(2) * - * - -

    コメント

    漆原先生
    畏れ多いです。ありがたいです。照れます。ふふふ。
    Comment by ひでちゃん @ 2020/03/13 5:15 AM
    >ひでちゃんへ
     ありがとうございました。お借りしました。フエイスブック、ブログ、メールなど300件を超える反響がありました。
    感謝しています。
    Comment by うるうる @ 2020/03/13 9:59 AM
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